「失恋してから、お酒に溺れるようになった」という話はよく聞きますよね。
一般的にお酒でストレスを発散させるのはNGだといわれていますが、実は健康的で癒し効果のあるお酒もあるのです。
今回は、失恋した人におすすめのお酒や、飲むときのポイントをご紹介します！
失恋はお酒で忘れると良くないと言われる理由は？
よく「失恋をお酒で忘れるのは良くない」と耳にしますが、具体的にはどんな理由があるのでしょうか？
失恋後にお酒を飲むデメリットを解説します。
より思い出が定着してしまう
「お酒飲んで失恋なんて忘れよう！」
とお酒をがぶ飲みしてしまう人もいますが、実は逆効果なのです。
東京大学の研究では、いやなことがあった後にアルコールを摂取すると、その「いやなこと」の記憶が定着することが発表されました。
つまり、失恋を忘れようとしてお酒を飲むと、かえって失恋の記憶が強く残ってしまうのです。
その結果、「昨日たくさん飲んだのに、全然気分が楽にならない」とモヤモヤした気分が残り、再びお酒に手を出す…という悪循環が生ます。
つらい記憶を定着させないためにも、適量を守って飲むのが大切です。
逃げ癖がついてしまう
誰にとっても、失恋はつらい出来事です。
ついついお酒に逃げたくなってしまうこともありますよね。
しかし、お酒を飲んでも根本的な解決にはなりません。
つらいことがあるたびにお酒を飲んでしまうと、次第に目の前の問題から逃げる癖がついてしまいます。
失恋は、いわば自分を見つめ直せるチャンスです。
泣くだけ泣いたら、失恋と向き合って、自分の成長につなげていきましょう。
きちんと区切りがついてから、お酒を楽しむのがベターです。
アルコール依存症や様々な疾病を引き起こす
お酒を飲むと、高揚感が高まって一時的に楽しい気持ちになるかもしれません。
中には、不安や悩みごとから解放されたいがために、アルコール依存症を引き起こしてしまう人もいます。
アルコール依存症が進行すると、不眠、禁断症状、幻覚・幻聴などの症状が現れ、場合によってはお酒を手に入れるために犯罪行動に走ることも。
さらに、アルコールを過剰に摂取すると、臓器に大きな負荷がかかるため、様々な臓器障害や疾病を引き起こします。
例えば、脳梗塞、心筋梗塞、肝がん、心不全、大腸がん、月経不全、骨粗しょう症などが挙げられます。
アルコールがやめられないときは、取り返しがつかなくなる前に医師へ相談しましょう。
参考：新町クリニック健康管理センター 高木敏「アルコールに関連した医学的問題」
量さえ守れば失恋後にお酒を飲むのはOK！
医学雑誌「ランセット」の研究によると、アルコールの摂取量が週100グラムほどであれば、脳梗塞や心筋梗塞によっての死亡率は上がらないと発表されました。
つまり、1日1～2杯程度であれば疾病のリスクの心配はないということです。
ただし、脳梗塞やがんといった疾患の発症率は人によって異なります。
身内に上記の疾患を持つ人がいる場合は注意が必要です。
適量を守って、健康的に楽しくお酒を楽しみましょう。
参考：アルコール摂取のリスク閾値：83の前向き研究における現在の飲酒者599 912人の個人 – 参加者データの複合分析。
失恋後におすすめしたい健康的なお酒とは？
「失恋してお酒に頼るのはダメっていうけど…ちょっとだけ飲みたい！」
という人もいるでしょう。
ある程度失恋と向き合って区切りがついた状態なら、お酒をたしなむ分には問題ありません。
ただ、お酒を飲むときにどうしても気になるのは健康面ですよね。
そこで今回は、失恋後におすすめしたい健康的なお酒の種類をご紹介します！
①漢方医学から生まれた薬酒
薬酒は漢方に使われる煎じ薬（湯液）を浸して作られたお酒で、その歴史は中国後漢時代にもさかのぼります。
当時病人のために使用されることもあった薬酒は、健康面において様々な効果を持っています。
- 精神的なストレス緩和
- 安眠効果
- 冷え防止
- 消化器官の回復と食欲増進
- 疲労回復
- 体質改善
薬酒の中には、ニンジンや杜仲（トチュウ：中国の落葉高木）などの鎮静効果のある漢方薬が含まれているため、精神的なストレスが緩和され、さらに眠りやすくなるという効果があります。
また、番紅花（ばんこうか：サフランの漢名）といった血液の新陳代謝を促進させる薬も含まれているため、肩こりや息切れ、めまいなどの疲労症状を回復させてくれます。
飲んでから30分以内に作用するという、即効性の高さも大きなポイントです。
②爽やかでフルーティーなハーブ酒（リキュール・カクテル）
ハーブが含まれたリキュールやカクテルは、爽やかでフルーティーな味わいが特徴です。
ハーブ系のリキュールは、14世紀ごろのヨーロッパで「病気を治す力がある」として修道院が人々に処方し始めたことがきっかけといわれています。
リキュールに入っているハーブや果実には、食欲増進、疲労回復、咳止めなど数多くの効果があるため、健康の薬として使われていたのです。
15世紀ごろには嗜好品として親しまれるようになり、現在も世界中の家庭で作られています。
リキュールは炭酸割りや水割りで飲まれることが多いのですが、オレンジジュースやライムジュースと割ってカクテルとして楽しむこともできるので、お酒が弱い人にもおすすめです。
③芳醇な香り漂う赤ワイン
赤ワインにはポリフェノールがたくさん含まれていることで有名ですね。
ポリフェノールは動脈硬化や脳梗塞を防ぐ効果があるため、健康に良いとされています。
動脈硬化系の疾患は、動物性の油がたくさん含まれた欧米料理の過剰摂取が原因だと考えられています。
しかし実は、動物性脂肪を多く摂取しているフランス人は、動脈硬化系の疾患での死亡率は低いのです。
研究では、その理由が「フランス人の多くは赤ワインを飲んでいるからなのでは？」という声が挙がっています。
そのほか、赤ワインには抗酸化物質が含まれているため、肌の調子がよくなる、悪玉コレステロールの酸化を防ぐ、体をリラックスさせるといった効果もあります。
さらに、ボルドー大学の研究では、赤ワインを定期的に飲むと認知症やアルツハイマー病の発生が70～80％減少することが発表されました。
健康的な効果盛りだくさんな赤ワインですが、もちろん飲みすぎには要注意ですよ！
参考：山梨大学大学院 佐藤充克「ポリフェノールと健康について―ワインの話題を中心に―」
失恋におすすめのお酒TOP5
薬酒、ハーブ酒、赤ワインの効果について解説してきましたが、ここではその中でもおすすめの商品を5つご紹介します！
人気者ものから初心者向けのものまで幅広く集めたので、お酒好きの人もそうでない人もぜひチェックしてみてください。
失恋におすすめのお酒①ハーブの恵み
「ハーブの恵み」は、クロモジ、高麗ニンジン、サンザシ、ナツメ、クコの実など13種類もの東洋ハーブを含んだ薬酒です。
無添加、無香料、無着色なので、自然の味わいがそのまま楽しめるのがポイントです。
ハーブ感が強いすっきりとした味わいのため、漢方系が苦手な人にもおすすめです。
フルーツジュースと割ったり、ホットにしたり、たくさんアレンジして楽しみましょう！
失恋におすすめのお酒②はちみつのお酒
山田養蜂場の天然完熟蜂蜜と、ローズマリー、バニラビーンズ、レモングラスなどの8種類のハーブをブレンドさせたお酒です。
人工甘味料、着色料、香料は不使用なため、はちみつのまろやかな甘みと心地よいハーブの香りがそのまま味わえます。
ホットティーやミルク割にしたり、ハイボールに入れたり、たくさんアレンジが楽しめるのもポイントです！
失恋におすすめのお酒③シャルトリューズ・ヴェール
「リキュールの女王」という異名を持つ、フランス産の薬草系リキュールです。
およそ130種類のハーブを使ったシャルトリューズは、ミントの味がベースとなっているので、ライム系のジュースやソーダとも相性抜群！
透き通るような爽やかさと、スパイシーな味わいがクセになります。
失恋におすすめのお酒④薬用養命酒
テレビのCMでよく見かける「薬用養命酒」は、第2類医薬品として販売されている薬酒です。
ニンジンや杜仲、烏樟など14種類の生薬が含まれており、疲労回復や胃腸のバランスを整える、冷え解消などの効果があります。
疲れ気味の人にはおすすめです。
失恋におすすめのお酒⑤カッシェロ・デル・ディアブロ デビルズ・コレクション レッド
人々を惑わす芳醇な味わいを持つワインです。
昔、このワインが隠された倉庫は盗難が相次ぎ、ワインの作り手が「この蔵には悪魔が住んでいる」という噂をあえて流し、盗難事件を解決したという逸話があるほど。
世界的なワインコンテストで3年連続賞に輝くなど、その品質はお墨付きです。
コクの深い上品な味わいが楽しめるので、上級者にはぴったりの商品といえるでしょう。
失恋してお酒がぶ飲みはNG！量を守って健康的に立ち直ろう
失恋直後はついついお酒に走ってしまいがちですが、失恋を効率よく乗り越えるためには、辛抱も必要です。
しかし、きとんと種類のお酒を選んで適量を心がければ、健康的かつ楽しく飲めるでしょう。
あなたに合った健康的なお酒をぜひ見つけてくださいね！
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