失恋すると食欲不振になるという人、多いですよね。
でも、その逆でやけ食いをしてしまい、太るという人もいます。
(筆者はこちらのタイプで、いつも太って悲しくなります。)
失恋すると食欲に影響が出るのはなぜなのでしょうか?
今回の記事では、失恋と食欲の関係が気になる人や、対処法を知りたい人に向けて、
・失恋で食欲が変わる理由
・失恋で食欲が変わった場合の対処法
などについて紹介します。
失恋後の食欲変化でお悩みの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
失恋するとあなたは食欲がなくなる?それとも食べ過ぎる?
失恋で少なからずショックを受けた人なら、食欲に影響があって当然です。
ただ、食欲への影響がどう出るかは個人差が大きいです。
多いのは失恋すると食欲がなくなるというタイプですね。
食欲がなくなって痩せたという話を聞いたことがある人もいるんじゃないでしょうか?
逆に失恋するとむしろ食べ過ぎてしまうという人もいます。
筆者はこのタイプなのですが、食欲はあまりなくても心を慰めるためについつい食べてしまうんですよね。
やけ食いや発作的な過食に近い行動だなぁとも感じます。
いずれにせよ、食欲がおかしくなるのは体からのSOSサイン。
食欲という体の異常をケアしてあげれば、失恋のショックという心の痛手も和らぐ可能性があります。
失恋して食欲がなくなる理由2つ
失恋すると食欲がなくなる、減るという人の方が多いです。
失恋して喪失感や悲しさ、辛さ、切なさを感じている人、失恋相手に対してプラスの印象を持っている人が食欲をなくしやすいです。
また、失恋以外にも、家族やペットの死や友人との別れなど、喪失感を感じた時に食欲をなくしやすい人が失恋でも食欲をなくしやすいという傾向があります。
それはたまたまではなくて、きちんと理由があります。
具体的な理由としては主に2つのものがあります。
①失恋のストレスで自律神経がくるってしまうから
大きな原因が失恋のストレスで自律神経がくるってしまうというものです。
自律神経はストレスを受けると調子が乱れてしまいます。
すると食事をとっていないのに「満腹である」というサインを脳に送ってしまいます。
そのためいつもより満腹を感じるのが非常に早くなり、食事量が大幅に減ってしまうのです。
②胃や腸の動きが乱れてしまうから
失恋により自律神経がくるってしまうと、胃や腸の働きにも影響が出てきます。
自律神経の動きがくるってしまうと、胃や腸の働きが鈍くなってしまい、消化吸収がうまくいかなくなってしまうのです。
すると何か食べたとしても、スムーズに消化吸収することができず、胃や腸に食べたものが残ってしまいます。
すると空腹であると感じにくくなってしまい、食欲が減ってしまうのです。
食欲がないと感じるだけでなく、胃もたれする、胸がむかむかする、吐き気がするという症状が出た場合も、胃や腸の動きが鈍くなっていることが原因です。
心と体は密接につながっているので、心にダメージを受けると体にも影響が出てしまうんですね。
失恋して食欲が増えてしまう理由3つ
続いて失恋して食欲が増え、過食気味になってしまう理由について見ていきます。
失恋して食欲が増える人は、失恋に対して悔しさや怒りといった動的エネルギーを持っている人が多いです。
また、失恋相手を見返したいと思っていたり、憎い、嫌だとマイナスのイメージを持っていたりする人は過食に走りやすい傾向があります。
タイプは様々ですが、失恋して食欲が増える理由としては大きく分けて以下の3つがあります。
①失恋のストレスで自律神経がくるってしまうから
最も大きな理由は、食欲がなくなるときと同様、自律神経がくるってしまうからというものです。
自律神経がどう変化するかは個人差があり、食べても満腹感を感じにくくなるというように変化する人もいます。
そうなるとスイッチが壊れたように食べ続けてしまったり、満腹なのに詰め込んでしまったりします。
満腹感というサインがうまく脳に伝わらないんですね。
日ごろから過食傾向がある人は特に起こりやすい脳のバグです。
②やけ食いややけ飲みをしがちになるから
失恋して悔しい!チクショー!といったテンションのときって、ついつい友人とやけ食いをしたりやけ飲みをしたりしたくなりませんか?
そんなテンションでなくても、失恋の辛さを紛らわすために友人が食事に誘ってくれたり、甘いものを差し入れしてくれたりということはよくあることですよね。
悲しさや辛さという感情よりも、悔しさや怒りといった感情が出ている場合、感情を発散させるために体は動きを求めています。
その欲求が「食べる」という行動で現れやすいんですね。
③食べることで幸せ感を得ようとするから
失恋すると、心にぽっかりと穴が開いたような感情になりますよね。
この状態って、いってみれば「心の空腹」とでもいうべき状態です。
失恋して食欲が増えてしまうのは、心の空腹を埋めるための代償行動ともいえます。
食べて体の空腹と心の空腹を埋めようとしてしまうんです。
また「食べる」という行動は本能と密接に関係している行動であり、幸せ感を感じやすい行動でもあります。
失恋による悲しさや寂しさ、辛さを埋め合わせるために食べてしまう、というのは脳科学の観点からも自然な行動なんです。
かくいう筆者もまさにそのタイプで、悲しいことや嫌なことがあるとすぐに「おいしいもの食べて元気出そう!」と食べてしまうタイプです…
それに失恋したときってやることが減るので寂しいんですよね。
寂しさを紛らわすように食べてしまう…というのもよくやっていました。
失恋で食欲がなくなった場合の対処法4つ
失恋で食欲がなくなると、「ダイエットできてラッキー!」と思う人もいるかもしれません。
確かにその気持ちもわかります。
ですが食欲がなくなって結果的に痩せたとしても、再び食べるようになれば必ずリバウンドします。
しかも食べないと筋肉から減ってしまうので、太りやすい体になる上、しわしわのたるたるになって非常に残念な見た目になってしまいます。
そうでなくても、食べないと動けなくなってしまいます。
体調も悪くなりますし、体調が悪くなると心の調子も戻ってこなくなってしまいます。
そこまで悪化する前に対処しなければなりません。
まずは次に紹介する4つのことを試してみてください。
①お腹周りを温める
失恋後は胃や腸の働きが鈍るので食欲がなくなり、食べないことによってさらに胃や腸の働きが鈍くなるという悪循環に陥ってしまいます。
胃や腸の働きを元に戻すには、お腹周りを温めるのが効果的です。
お腹周りを温めると、胃や腸が正常に動きやすくなり、消化吸収が促進されやすくなります。
腹巻をしたり、お風呂にしっかり浸かってお腹を温めたり、温かいものを摂るようにしたり、とにかくお腹周りは冷やさないようにしましょう。
シンプルに、手をお腹に当てるだけでも気持ちいいです。
体が温まると心がほぐれていきますよね。
心がほぐれると体も楽になっていきます。
②液体やゼリーなど食べやすいものから栄養を摂る
失恋して食欲がない状態のときは、液体やゼリーなど食べやすいものから栄養を摂るようにしましょう。
完全に絶食状態になってしまうと回復までの時間が長くなってしまいます。
どんなに食欲がなくても、多少は食べておくほうが体力が落ちにくく、後々楽です。
もし食べるものを意識できるなら、砂糖の多いゼリー飲料よりは味噌汁やスープといった塩分とタンパク質が摂れるものの方がおすすめです。
砂糖は血糖値を乱高下させ、情緒不安定な気持ちを悪化させます。
ただ完全に絶食してしまうくらいならゼリー飲料でも食べたほうがましです。
かなり食事が少なくなったり、絶食状態になったりしてしまった後の食事は、水分が多いものから摂りましょう。
水分が多いと胃液を薄めてくれるので、消化吸収の刺激を和らげてくれます。
③日光を浴びるようにする
失恋後に食欲がなくなってしまうのは自律神経の乱れが大きな原因です。
自律神経の乱れを直すには、生活リズムを整えることが大事です。
生活リズムの調整に大きく役立つのが日光です。
特に朝日を浴びるのは非常に大きな効果があります。
人間の体は光を感じることで体内時計をリセットし、自律神経を調整するようになっているからです。
また、日光を浴びると「セロトニン」という物質が分泌され、心の健康を回復するのに役立ちます。
セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれているホルモンで、自律神経の調節や心の健康に大きく影響するホルモンです。
セロトニンが不足すると食欲がなくなったり、過食になったり、落ち込みやすくなったりしてしまいます。
失恋すると家にこもって泣いてばかり…ということになりがちですが、昼間はなるべく日光に当たるようにしましょう。
外出しなくても、日当たりのいいところで日光を浴びるだけでも効果があります。
④泣いたり相談したりして気持ちを吐き出す
失恋して食欲がなくなるのは、失恋した悲しさや辛さがうまく消化できていないのが原因かもしれません。
一度落ちるところまで落ちた方がすっきりと回復できることもあります。
きちんと失恋後の感情を受け止めるために、泣く、友人などに相談するといった方法で、気持ちを吐き出してみましょう。
紙やブログに書くのも効果的です。
一度吐き出してみると、感情や気持ちを客観的に見ることができ、冷静になれます。
気持ちを吐き出してもすぐに感情や気持ちが癒えるわけではありませんが、気持ちの整理がつきやすくなりますよ。
失恋で食欲が増えてしまった場合の対処法4つ
続いて失恋で食欲が増えてしまった場合の対処法です。
女性にとっては、こちらの方が辛いのではないでしょうか。
ただでさえ失恋して辛いのに、食欲が増えて体重も増えてしまったんじゃ辛いですよね。
ニキビができたり服が着られなくなったりすると最低な気分にもなります。
でも焦らないでください。
筆者も経験がありますが、失恋後の食欲増進は一時的なものです。
具体的にすべきことを1つ1つ説明するので、無理に抵抗したり自分を責めたりせず、できることからやってみてくださいね。
①過食したことを責めない
まず大事なのが過食したことを責めないということです。
現代日本では「痩せたい」と思っている女性が大半。
そんな中、失恋という理由があったとはいえ食欲や惰性で食べ過ぎてしまったら、ショックですし自分を責める気持ちが出て当然だと思います。
ですが、過食したことを責めて、無理に封じ込めようとしても逆効果です!
筆者も経験があるのですが、「食べちゃダメ!」と思えば思うほど食べたくなってしまうんですよね。
今は失恋後の「非常時」です。
食欲がおかしいというのは、それだけ心が悲鳴をあげているということ。
何か食べることで心が慰められるのならそれは一種の「治療」です。
どうか食べ過ぎる自分、過食してしまう自分を責めないでください。
無理に吐こうとしたり下剤を使用したりするのは絶対にやめてください。
摂食障害になる可能性が非常に高くなります。
「しょうがないよ、どうしても食べたかったんだし」「大丈夫大丈夫、おいしかったよ」
となるべくポジティブな言葉を出すようにして、食べたことをネガティブにとらえないことが大切です。
それに、ほとんどの場合、過食や食べ過ぎといった食欲の異常は一過性のものです。
失恋後のストレスが薄まれば自然と食欲も収まってきます。
②プロテインを先に飲むようにする
失恋後の食欲異常では、ついつい甘いものをたくさん食べたくなりますが、甘いものばかりはおすすめしません。(食べたい気持ちはすごーくよくわかりますが!)
甘いものばかりだと、太る、ニキビが出るという外見の問題だけでなく、砂糖が多いため血糖値を乱高下させ情緒不安定がひどくなる、必要な栄養がほとんどとれないという内面の問題にも影響してきます。
どうせたくさん食べるなら栄養のあるものを摂るようにしましょう。
特に大事なのが肉、魚、卵などに含まれているタンパク質です。
タンパク質はセロトニンの原料でもあります。
タンパク質が不足するとセロトニンがうまく作られず、失恋後の情緒不安定が悪化しがちです。
どうしても甘いものがたくさん食べたい、ジャンクフードや脂っこいものもたくさん食べたいということなら、先にプロテインを飲んでタンパク質をいれておくのがおすすめです。
実はこの方法、筆者が今でもよくやっている方法です。
精神科医の先生が考案した方法みたいで、試しにやってみたらすごくよかったんです。
失恋後の食欲対策としてはあまり聞かないかもしれませんがすっごくおすすめです。
最近のプロテインはおいしいものばかりなのでデザート感覚で飲めるんですよ。
先にプロテインを飲んでおくと、不思議なことに甘いものが食べたくなくなります。
仮に甘いものを食べたとしても、最初にタンパク質の必要量を摂っているので情緒不安定になりにくいんです。
しかもプロテインは肌や髪の毛の原料でもあるから、すっごく肌がきれいになります。
ハリも出ます。
失恋後でなくても、過食でお悩みの方には一度試してもらいたい方法です。
③友達や家族と一緒に食事をするようにする
異常な食欲になりがちなのは自分1人のとき、という人は多いのではないでしょうか。
筆者はそのタイプで、自分1人になると甘いもの、しょっぱいもの、と交互に食べて止まらなくなる…ということがよくありました。
失恋後、1人のときに食欲が変になって食べ過ぎてしまうという人は、友達や家族と一緒に食事をするようにしましょう。
毎回は難しいかもしれませんが、少なくともそのときは食べ過ぎを防ぐことができます。
④今の体型でも素敵に見える新しい服を買う
失恋後に食欲が増えてしまって太ってしまった…
そうなると今の服が着られなくなったり似合わなくなったりして絶望的な気持ちになりますよね。
失恋だけでも悲しく辛いのに、体型が変わったことでもさらに悲しい気持ちになってしまいます。
そんなときはとにかくぱっと見だけでも気分が上がるように、新しい服を買ってみましょう!
今までの体型は一度忘れて、今の体型で似合いそうな服を探すのがおすすめです。
ストレスなく着られるようなゆったりしたラインを選んでみたり、上手に体型をカバーしてくれるワンピースを選んだりすると心が穏やかになります。
なかなか太った姿は受け入れられないと思いますが、いい意味で諦めて、受け入れてしまうと格段に楽になります。
失恋で食欲不振や過食になっても大丈夫
この記事では、
・失恋すると自律神経の乱れなどにより食欲が変化しがち
・失恋で食欲がなくなったら工夫して栄養補給して
・失恋で食欲が増えても自分を責めないのが大事
という点について紹介しました。
女性にとっては、体型に影響する食欲の変化というのは大きな問題だと思います。
痩せれば嬉しい、太るのは嫌だと思う人が多いのではないでしょうか。
ですが食欲がなくなっても増えても大丈夫です。
うまく対処できなかったとしても、自分を責めないでくださいね。
なんとかしたいと思うのなら、この記事にある方法をできそうなものから試してみてください。
少しでもあなたの気持ちと体が楽になることを祈っています。
失恋で辛い方はこちらの記事もあわせてお読みください。
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