病気や不調になったとき、人は薬を飲んで治療することがあります。
心の痛みが強すぎる失恋は、もはや病気の1つとも言える辛い苦しみ。
失恋したときには、『この苦痛を少しでも和らげる特効薬はないのだろうか』と考えてしまうこともあるでしょう。
失恋にも失恋も病気と同様、種類(原因)によって対処法は変わってきます。
今回は「失恋に効果的な薬」について解説していきますので、辛い失恋から逃げられずに苦しんでいる人はぜひ処方を受けてください!
辛い失恋を直す薬なんてあるの?
結論から言えば、失恋に効果のある薬の存在はありません。
しかし、薬の本来の役目である「症状を抑える」ことや「症状の改善」に効果のある対処法を活用することで、薬効果を手にすることはできるのです。
錠剤や点滴のように具体的な治療ではありませんが、失恋に効果的な治療はあります。
失恋で苦しんでいるときに効果のある薬を求めたくなってしまうその真意は、「薬がほしい」のではなく「薬のような効果が欲しい」ということですよね。
薬に対する概念を捨て、薬の効果だけ考えるように見方を変えることで、自分に合った「失恋に効果的な薬」を見つけることができるようになるでしょう。
失恋が辛くてどうしようもないとき薬代わり対処法3選
失恋した直後は、具体的にどんな痛み、苦しみなのかも説明が付かないくらい気持ちが落ち込んでしまうものです。
すぐに自分の苦痛の元となっている原因を解明し、それに見合った対処という名の治療ができれば…それに越したことはないのですが、なかなかそう簡単に自分をコントロールすることはできませんよね。
どんなに冷静になろうと努力しても、心が追い付かなくなることの方が多いでしょう。
それでも苦痛の中に居続けることは本当に苦しい地獄のような生活を繰り返すだけ。
何とか少しでもその環境から脱出しなければ…本当にどん底まで押してしまい、這い上がるまでの時間も気力も相当なものが必要な状態にまで追い込まれてしまう危険性もあります。
そうなるまえの応急処置として、薬代わりになる対処法3選をご紹介したいと思います。
何も考えられないくらいの失恋ショックに飲み込まれているとき、それでも何とか現状を変えたい気持ちが残っているとき。
何もできないことへの葛藤に更なる悩みを抱えて症状を悪化させるその前に、まずはこれ以上の苦しみに飲まれないよう、自分を守るための応急処置を試してみてください。
失恋薬として「食欲を満たす」
失恋したときには心が空っぽの状態になります。
虚無感から自分はこの世に存在してはいけないのではないか…なんて弱気になることも。
食欲も落ちてどんどん痩せてしまうこともあるでしょう。
しかし「生きている」ことに変わりはありません。
恋愛ショックでどうしようもない状態になったときに効果的な応急処置は「胃袋を満たすこと」も1つの方法。
食べたくなくても1口食べれば食欲が出てくることもあります。
「食べる」ということは「生きる活力と体力」を作り、無意識にも失恋ショックからの脱出に迎えるようなポジティブ感情も生み出す効果が期待できます。
量を食べて満たされない心を…胃袋を満たすことで和らげる効果もあり、少量でも美味しいものを食べることで「生きる喜び」を体が思い出す効果があります。
失恋したときにやけ食いをする人も少なくないのは、本能的に死にかけている自分を守ろうとする働きがあるからです。
何もできないなら、とにかく何か1口食べてみるのもおススメなんです。
失恋薬として「時間を使う」
多くの恋愛本で失恋の痛みは時間が解決してくれるものだといいますが、本当にその通り。
今はどんなに「忘れられない」と思っている気持ち、どんなに「消えない痛み」と思っている苦痛も、時間は必ず解決してくれます。
個人差があるので効果が出るまでの時間はまちまち。数日・数週間で解決することもあれば、数か月・数年の時間を要することもあります。
しかし、いつかきっとその痛みが解決される日はやってくるのです。
その日を信じる気持ちを持つことも、立派な応急処置になるでしょう。
「いつかは終わる痛み」と知っていることと、知らないことでは、気持ちの持ち方に大きな差がでてきます。
今は辛くとも時間がきっと和らげてくれることを信じ、「無理に頑張らない日々」で自分をゆっくり癒すのです。
「時間がかかるなら応急処置と言わないのでは?」と思う人もいるでしょう。
確かに即効性はありませんし、どのくらいの時間がかかるか分からない対処方ですが…暗闇の中で行先の出口の見えない恐怖を感じているときに、出口の光を見せることは立派な応急処置になるのです!
失恋薬として「新しい出会を使う」
恋愛の傷は恋愛が癒してくれるものでもあります。
新しい出会いさえあれば、過去の痛みは「過去」として処理され、「未来」への期待が膨らむからです。
失恋直後、すぐに新しい好きな人を見つけるのは難しいですが、チャンスは誰にでもあるもの。
失恋しても生きていることに変わりはありません。
人間社会で生きていれば別れと同時に出会いもあるもの。
新しい出会いの中、すぐに「好きな人」を見つけることができなくても、「気になる人」に出会えたらこれを活用しない手はありません。
過去のトラウマに縛られて引きこもりになるのではなく、過去のトラウマを克服するために人と出会う場を積極的に設ける意識を持っていきましょう。
もちろん何も考えられなくなっている膣連直後、すぐに行動に移せという訳ではありません。
少し間、何もしない時間を作って心と体を少しでも落ち着かせてからの話。
いつまでも苦しみの中にいたいと思う人はいないものなので、ある程度の時間が過ぎれば「外への興味」も少なからず出てくるはず。
その「きっかけ」を逃さないようにしてください。
きっかけはチャンスを掴むための大事なターニングポイントになります。
失恋の原因別に処方する薬5選
失恋したときに次に進むことの邪魔になる「原因」は、大きく分けて5つあります。
それぞれの原因に見合った対処法を使って克服することが、原因別に処方する薬となるのです。
自分がどんな原因で失恋ショックから抜け出せなくなっているのか、冷静に自己分析することは現状の解決に繋がります。
失恋したことをなかなか受け止められずに、失恋したショックだけを抱えて生活するのは…もうやめましょう。
いったん深呼吸をして、自分の状況の「原因」を見極め、それに会った対処方で自分の未来を切り開いていくのです!
「未練が強い失恋」に処方する薬
好きな気持ちが強かった、今まで出会った誰よりも理想の相手だった、持っているスキルが多く手放したくない相手だった…など、どんな形にしろ「彼と付き合っていることにメリット」を持っていた恋を失ったとき。
いきなり人生に幕を下ろされたかのように「終わった」と感じてしまうこともよくある話。
何とか自分の人生を取り戻すために復縁の方法を考える失恋。
そんな未練の強い失恋に処方する薬は「失恋した事実を受け止めること」です。
未練は「復縁の可能性」を持つからこそ消えないもの。
失恋したことを受け止められないからこそ長引く苦しみなのです。
別れを決意した彼の気持ちを変えることに意識を持つことで、その後の人生を無駄に過ごしてしまうリスクは高いでしょう。
事実を受け止めることこそが、「未練を断ち切って前に進むための一歩を作る処方箋」になります。
「納得のできない失恋」に処方する薬
交際中に何の不満もなく、相手も同じだと思っていたような状況の中で一方的に振られた場合。
どんな理由を言われたとしても不完全燃焼の気持ちを解消することができず、自分だけ取り残されたような気持に飲み込まれ、前に進めなくなってしまう傾向があります。
納得のいかない別れを告げられた人に処方する薬は「去った彼の時間は進んでいるという事実の把握」。
自分だけ時間が止まった人生を送っていることへの怒りをエネルギーに転換し、「彼よりも幸せになること」で燃焼しきれなかった恋に終わりを告げるのです。
「裏切られた失恋」に処方する薬
大好きで誰よりも信頼していた恋人に…ほかに好きな人ができたとき。
裏切られた気持ちでいっぱいになってしまうでしょうね。
変わらない自分の純粋な気持ちを踏みにじられたような気持にもなるでしょう。
一緒に楽しい時間を過ごしていたと思っていた今までの時間も、その間に他の女性に気を引かれていた瞬間があったことを考えると、終わりだけではなく付き合いの全てが「偽物」だったと思ってしまうこともあるでしょう。
そんな裏切られた失恋に処方する薬は「ただ縁がなかった相手だっただけのこと」です。
恋人がいても浮気をしたり、他の女性に気を引かれるような人は…今後も同じことを繰り返す確率は非常に高いもの。
純粋に恋愛する相手ではなかった、自分とは縁がなかったと、割り切る気持ちを持つことで痛みを和らげていきましょう。
「理由のない失恋」に処方する薬
特にお互いに嫌いな部分があった訳でもなく、特に別れに繋がるような大きなトラブルもなく、このまま結婚まで行くのではないか…というような状況での失恋。
別れる理由のない恋愛を失ったとき、煮え切らない思いが失恋ショックの痛みを強めてきます。
この原因に処方する薬は「別れる理由はないけど、付き合っていく理由もなかった恋であることの自覚」です。
一緒にいることに苦痛がなければ交際が順調に進むもの…ではありません。
何かしら一緒にいることで得られること、例えばドキドキ感、安らぎ、癒し、など、
「心を繋ぎとめる何かがなくなった付き合いに、期待できるような明るく楽しい未来はなかった」という現実を知ることで、気持ちの整理を付けましょう。
「後悔のある失恋」に処方する薬
自分がしてしまったこと、自分ができなかったことが原因で別れることとなったとき。
「もしこうしていれば失恋することはなかったのではないか」という後悔が、失恋の痛みを引きずらせます。
後悔ある失恋に処方する薬は「過去に戻れたとしても未来は変わらないという事実」です。
後悔するようなことでも、その場面では「あなたの判断した結果」であることには間違いありません。
今までの経験や持ってきた考え方、価値観の結果が引き出したことなのですから、過去に戻れたとしても結局は同じ結果が待っているもの。
失恋したときは、次の恋愛に活かすための反省は必要でも、後悔は必要ないものである自覚を持てれば、見えなくなっている目の前に光が見えてくるはずです。
明るい未来に踏み出すため…失恋に最も効果的な薬は「気持ちの整理と転換」!
自分の元を去った元カレに、新しい未来を奪われている状況は本当に切なく、悔しく、そして怒りさえ持つこともある状況になります。
たくさんの負の感情が連鎖して引き寄せ合い、いつの間にか抜けだせない大きな闇を作り上げ、心も体も病んでしまう状況になります。
去った相手のせいで自分の未来が壊れていくなんて、こんなに馬鹿な話はありません!
失恋したときに大切なことは、まず「事実を事実として受け止めること」。
次に「過ぎ去った過去は取り戻せないことの把握」。
そして…「自分自身が人生に求める目標を明確にすること」、この3つです。
失恋時には応急処置や原因別の対処法がありますが、最も効果的な薬となるのが「気持ちの整理」と「気持ちの転換」なのです。
失恋したことは、人生の中のたった1つの出来事にすぎません。
自分の希望をしっかりと持って歩いていくことで、ゆっくりでも、少しずつでも、明るい未来に向かって進むことができるのです。
失恋ショックを受けたときの苦痛に病名はなく、対処できるお医者さんもいませんが…改善させることができる「自分」がいます。
永遠に続く苦しみとなるか、どこかで区切りをつけて前に進めるようになるかは…自分次第なのです!