別れは6月のことだった。
当時、サークルの一つ学年が上の先輩と付き合っていた。
自分がサークルに入った時から憧れていた先輩で、付き合えた時は夢のような心地だった。
それなりに仲良くやっていたはずだったが、変化が起き始めたのは彼女が就職活動を始めたころからだった。彼女は忙しくなり、会う頻度もだんだんと減っていった。
しかしそれでも、会うときは楽しく、彼女の誕生日もあったため、自分がしたサプライズやあげたプレゼントを喜んでくれた。
別れを切り出したのは彼女からだった。
就職先が決まり少し経った頃、彼女のバイト前に少し会うことになった。就職先の話をして、本社が大阪にあるから来年から行くことになったと言われた。
自分は遠距離でも続いていけると思っていた。
しかし彼女の考えは違っていた。
「やっぱり後輩としか思えなくなった。別れるタイミングは今しかないと思う」
そう言われ、あきらめきれなかったが仕方なく別れることとなった。
そのまま立ち直ることもできず、ふらふらとする日々を続けていた。
失恋からの立ち直り
初めは立ち直ることができなかった。
しかし、よく考えてみると自分は男として情けない部分があった。そのため男らしくなることから始めてみようかと考えた。
そのためまず筋トレとランニングで徹底的に体を鍛えることにした。
やりはじめるとそればかりになってしまうため、ほぼ毎日時間ができた時はとりあえず筋トレをした。
体がそれなりに出来上がったころ、心にも変化が現れた。
多分会うことはないけど、もしぢこかで出会えたら、変わったねと言われるような人間になろうと思った。
今は失恋から立ち直り、自分と付き合っていたことを誇りに思えるような人になることを目指して日々精進している。