大学生の時でした。
大学に入ってすぐにできた友人がいたのですが、その彼は昔から野球をやっている人でした。大学でも野球部に入りたいらしく、せっかくだからわたしも一緒に入ろうと誘われました。特に断る理由もなかったため、一緒に部の見学に行きました。
見学には新入生数名がおり、その中に、女性ながらも、選手として入部したいと志望してきた子がおりました。
わたしは、友人に誘われたからという理由よりも、もはやその女性に興味を持ったという理由で入部を決意したのでした。
野球部の練習で会うたびに少しずつ会話をするようになり、多人数ながらも、大学以外で一緒に遊べるような間柄になっていきました。
わたしは毎日その女性の事を考えていましたが、もし告白して振られたら、関係も崩れ、野球部にも居づらくなると考えてしまい、ずっと想いを伝えないまま半年が過ぎて行きました。
と、夏も終わりに近づいたある日、その女性と野球部の先輩が付き合うことになったと聞いてしまいました。
終わったと思いました。
失恋からの立ち直り
おそらく普通も人ならば、この事実で、恋を諦めるのではないかと思いますが、わたしは違いました。立ち直れないまま、想いが強く強くなって行ったのです。
なんとかこちらに振り向かせようと、以前よりも格段にアプローチを増やしていきました。もちろんやりすぎて彼氏や周囲から反感を買わないようにです。
結果を言いますと、最終的に付き合うことになりました。失恋から交際まで2年という月日を費やしましたが。
あれから数年経ちますが、あんなに堪えて辛い想いをした経験はほかにありません。現在では別れてしまっていますが。
わたしの立ち直り方としては、失恋しても結果的に恋を実らせるという立ち直りでした。