高校に入学した当時、同じクラスの女子が好きになりました。
彼女とは同じテニス部で練習が終わった後、何度か一緒に帰るようになり
気軽に何でも話せる友人になりました。
初めは彼女と二人きりで話が出来るだけで満足していましたが、学校から帰宅する方角が
一緒だったので彼女を家の前まで送って帰る事が多くなりました。
帰宅する途中に部活の事やその日の出来事などを話しながら楽しく歩いていると
時間があっという間に過ぎてしまい、それでも時間が足りなくて彼女の家の近くの
公園でベンチに座りながら話す事も多くなりました。
そんな状況の中で段々と彼女に対する気持ちが強くなり、好きだという
気持ちを彼女に伝えたくなりました。
数日後部活からの帰り道いつもの様に公園のベンチに座り
彼女の目を見つめながら「僕と付き合って欲しい」と告白しました。
彼女も僕と同じ気持ちだと思っていたのですが、彼女の口から出た言葉は
「今のままがいい。付き合うとか付き合わないとかそんなこと気にしない」と意外な返事でした。
結局そのまま友人として過ごし、高校を卒業してから彼女に会うことはありませんでした。
失恋からの立ち直り
高校を卒業してからも彼女との楽しい思い出はいつも頭の片隅にあり
スッキリしない日々を過ごしていましたが、それぞれ別の大学へ進学した事も
あってお互いに連絡を取り合う事はありませんでした。
数年後彼女が彼氏らしき人と一緒に歩いている姿を見かけて懐かしい思い出が蘇りましたが
彼女に声をかける事もなくただ後ろ姿を見送るだけでした。
その日以来彼女への気持ちは消えてなくなり心の中がスッキリとしました。
今思えば彼女と付き合えず振られてしまいましたが、もし付き合っていれば
恋人同士の辛い別れを味わう事があったかもしれません。
そんな事もないまま彼女と離ればなれになってしまったので、彼女との楽しい思い出は
今でも青春時代の甘い思い出として自分の心に残っています。