私が一番心に残る忘れられない失恋は、ミュージシャンの夢を持つニュージーランド人の彼と3年付き合って振られてしまったことです。彼とは、私がオーストラリアに留学して2か月たった頃、学校からの帰りに乗っていた路面電車で知り合いました。私の隣の席に彼が座ってきて、新聞のクロスワードをし始めたので、なんとなく見ていました。そしたら日本語で「つまらない」と書いていてびっくりしました。しばらくの間話しかけようか迷いましたが、私のほうから彼に「日本語を勉強しているの?」と聞いてみました。そこから会話が始まって、お互いに日本語、英語を勉強していると知りました。今度、家の近くのカフェでお互いの勉強の手伝いをしようということになりました。その後、何度か会っているうちに私は彼にひかれていきました。私から告白して、彼とは付き合うことになりました。彼は私より5歳上で、普段は広告会社のエリートサラリーマンですが、ロックバンドを組んでいて、ミュージシャンになる夢に向かって頑張っている人でした。私にとって、初めて本当に好きになった男性が彼でした。彼とは3年間付き合い、ある週末に映画を観に行き、その帰りに彼の家に行きました。いつもと何も変わりのない日だと思っていたら、彼から急に別れを告げられ、私はどうしたらいいかわからずすごくショックでした。
失恋からの立ち直り
彼からふられてからは、食事もあまり喉を通らず、何もする気にはなりませんでした。でも、職場のマネージャーが私のことを心配してくれて、「シフトをいっぱい入れてあげたから、仕事にうちこんで彼のことを忘れたほうがいいよ」といって励ましてくれました。彼女は、いつも私の相談に乗ってくれる、私にとって家族に近い存在でした。彼女にいわれた通り、私は仕事に頑張ってうちこみ、次第に気持ちは落ち着いてきました。彼と別れてから1年後に、今の旦那と付き合うようになり、結婚し、3人の子宝に恵まれ、今ではとても幸せです。もしあの時彼と別れていなかったら、今の幸せはないんだなと思います。